準にゃんで、スイーツ(笑)してみた。

えたーなる☆ふれんど from はぴねす (なごみ文庫)

えたーなる☆ふれんど from はぴねす (なごみ文庫)

小説版(レビュー)のもにょもにょがようやくわかったー!
4章で雄真の記憶が混乱(?)したシーン以降に違和感がありました。
もしりらっくすの準だったら、魔法が切れるまでの期限云々の前に、
雄真の記憶を戻そうとするんですよね、きっと。


ということを渡良瀬準とイチャイチャするスレに書こうと思ったら、
途中からSSを書いてしまっていたのでこちらに。

彼女だと思い込んでいる雄真に必死で説得を試みる準。
→「目を覚ましてよ雄真!あたしたちはただの友だちで、
  恋人なんかじゃないんだってば!」
→「なんでだよ!ほかにすきな奴でもできたのかよ!?」
→「ちがう・・・けど・・・
  女の子だったら、春樹ちゃんや杏里ちゃんがいるじゃない!
  なにも、あたしじゃなくったって・・・
  すももちゃんや・・・ぐすっ、小雪さんだって・・・」
言葉の途中で涙が出てきたせいで、
もしかすると最後の方は言葉にすらなっていなかったかもしれない。
視界がにじんで、目の前にいる雄真の表情もわからない。
――もう、やめよう。
雄真の魔力を抑える必要なんて、ないんだから。
なら、私がそばにいる理由だってないじゃない。
「バイバイ、雄真」
明るい声で雄真をおもいっきり突き飛ばして、家へと駆け出す。
精一杯の営業スマイルなんてお手のもの。
あぁ、読モやってて、本当によかったな。
それと、ヒールのないムートンブーツが流行ったのもラッキーだった。
「おい、準!」
しりもちをついた雄真の声が、すこしづつ遠ざかってゆく。
まだ病み上がりの状態だから、きっとすぐには起き上がれないはず。
ごめんね、雄真。
じきに記憶は戻るから。
魔法さえ解ければ、今の気持ちは気のせいだったって、ちゃんとわかるから。
でも、できればあたしのこと、怒らないでね・・・。


しんしんと降りつづける雪はとても清らかで、
卑怯で後ろ暗いあたしの気持ちを、やさしく洗い流してくれる気がする。
ちょうど冬休みでよかったのかもしれない。
タイミングもいいし、このまま、どこか遠くの学校へ――
「準!」
いつの間に追いついたのか、雄真があたしの腕を握りしめていた。
びっくりして振り向いた勢いで、雄真はすばやくあたしの身体を抱き寄せる。
「ちょ、っと雄真!なにす・・・」
いくら抵抗しても、だきしめる力が強すぎて。
あたしは雄真の腕から逃れられないでいた。
「バカ野郎!」
激しい罵倒のとは裏腹に、ふわ・・・っと心地のよいあたたかさが、身体を包み込んでくれる。
まるで本当に恋人同士になってしまったような、夢をみているような感覚だった。
もちろん、それはあたしの主観なのだけれど・・・。
雄真はいま、どんな気持ちでこんなことをしているんだろう。
身長に差があるせいで、抱きしめている彼の表情は見えない。
「ゆ・・・う、ま・・・?」
もがくのをやめたあたしが名前を呼ぶと、雄真の腕の力が少しだけ強くなった。
激しい息づかいが、耳元に響いてくる。
「なんでだよ」
ぽつり、雄真がつぶやいた。
「なんで、逃げるんだよ」
今にも泣き出してしまいそうな、男の子の声。
理由は、ちゃんとある。
だけど、あたしはそれに応えることができない。
「・・・俺のこと、いやになったのか」
返事の替わりに、首を横に振る。
声を出したら、きっと泣いてしまうから。
「お前さ、いつも俺のこと、すきだって言ってくれたよな
 ・・・あれも、冗談だったのか?」
何て、答えたらいいんだろう。
相変わらず黙りこむあたしに、雄真は言葉をつづけた。
「俺さ、本当はずっと前から気付いてたんだ」
――え?
雄真の胸の中で、あたしは彼の言葉に耳を澄ます。
「でも、怖かったんだ。
 ずっとお前とハチと3人で、うまくバランスが取れていたからかな・・・
 もしお前が本気だってわかったら、俺たちの関係が崩れちまいそうでさ。
 そう考えたら・・・」
雄真の手が少しだけど震えだしていた。
雄真の気持ちは、なんとなくだけれど、わかる気がする。
あくまでも、あたしと雄真は「ともだち」で。
彼にとって、ううん、あたしにとっても、この間係はずっと壊したくない大切なものだったんだ。
そして、その安心を壊すきっかけを作ったのは、あたしだった・・・
やっぱり、この気持ちは雄真を不幸にしていたんだ。
ごめんね、雄真。
もうちょっとだけだから。
ちゃんと安心、させてあげるからね。
「もー 雄真ってば、心配しすぎなんだからぁ」
いつもの声のトーンと、いつものしゃべる速さで。
大丈夫。いつもやっていることじゃない。
「あたしが本気なワケないの、ちゃんとわかってるくせにぃ
大丈夫。ちゃんとできてる。
今ならまだ、雄真をうまくごまかせる。
「だってあたし、こんなにかわいいけど、しょせんはオト」
「性別なんて関係ない!」
雄真がいきなり放った大声が、魔法のように耳に響いた。
声の大きさより、その内容におどろいて、あたしはつづく言葉を紡げなかった。
「俺はただ、意地を張っていただけなんだ!
 俺は、本当は・・・お前のことが!・・・・・・って、あれ?」
なぜだろう。顔は見えないはずなのに。
あたしは今、彼がどんな顔で呆然としているのかが
はっきりとわかってしまったのだった。

             /⌒ヽ
             ゝ、ノ
             _ヾ_
            -‐   ̄ ̄ `丶、
         /           ヽ
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     |   ワ     ゴ      ン    | 

大人気ゲームソフトおぷねす!より、おぷ良瀬準さんに登場していただきました。
(いいかげん準ちゃんファンに*されそうな気がします。)