【何を】図書館BL問題はポルノ規制に偽装した言論弾圧でした【今さら】
前にd:id:koisuru_otouto:20081112で書いたことが的中してしまっていたみたいです。
この問題はポルノを図書館に置くのは不適切だ、
同性愛は差別されて当然だという言い訳を使った
女性文化への弾圧なのではないかと
改めて思いました。
BLややおいを読んでいる人でも
d:id:koisuru_otouto:20081114
同性愛は差別されて当然だ
と思っている人は少なくないし
私もそうですが
性的な要素のある作品はゾーニングしてほしいと思う人も多いと思います。
今回BL以外のものも"自粛"となったのは
(リスト作成は図書館側の判断とのことですが)
もしかしたら、その隙や弱みをうまく利用されたのかもしれません。
男性向けの方でもこのまま
- BLだから、
- 女の読み物だから、
- 同性愛を扱っているから、
- 性的な描写があるから
という理由でゾーニングや廃棄に賛成し続ければ
同じような事になるかもしれません。
一般向や創作以外にも広がる恐れもあります。
今回の図書館BL問題では、
BLというジャンルにおける付加属性の破壊力があまりに強すぎて、
その根本にある単純な仕組みが見えにくく、
見えていた人にも理解できない相手には
説明しにくかったのだと思います。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶという言葉の意味を
今頃になって実感しました。
とは言っても私は愚者なので
今回の自粛の件で「もう騒がれなくて済むかな」と
少しだけほっとしてもいるのですが・・・
説得しますか?納得させますか?
図書館のゾーニングと言論弾圧については
d:id:machida77:20081113:p1
こちらでわかりやすく説明されています。
確かに図書館には言論を守る義務があるのかもしれません。
しかし問題は、それで多くの人が納得してくれるかどうかです。
前にアメリカの住民投票で同性婚が破棄された件や
女性専用車両に不審な男性が乗っていたという件について書きましたが
無理矢理教えを説くのではなく、
不安を解消して、納得してもらわないといけないと思うんです。
目を向けなくてはいけないのは
非難の声を荒げる人ではなく。その声を聞くことによって
漠然とした不安を抱える人ではないかと。
実際には本気で焚書の声を挙げる人が少数だとしても、
その人たちの煽りによって不安を抱えた人が多くなればなるほど
どんどん窮地に追い詰められていくと思います。
一般の人にとって「BL」の何がどのように不安なのか?
規制によってその不安がどう解消されると考えているのか?
その把握からのアプローチが必要になると思います。
こちらhttp://www.madin.jp/diary/?date=20080923#p01の記事を元に
ゾーニングについても考えてみたんですが
まとまらなかったので後略します。