エロゲ規制で女叩いてるヤツちょっと来い

イクオリティ・ナウの声明文から始まった
エロゲ規制の動きについて
女がうるせえだのフェミニズムがどうこうだの
活発に議論(笑)が交わされているようですが
大事なことなので先にはっきり言っておくと


(イクオリティ・ナウはわかりませんけど)
少なくとも自民党の対策チームや
児ポ法関連に絡めて報道するマスコミ関係は
言論規制することを前提にして
動いています。


彼らの目的は
女性差別の撤廃などではありません。
むしろ女性差別を出汁にして
本来の目的である
言論統制を推進しようとしています。


そもそもイクオリティ・ナウの声明文を読むならば

東京では2005年に、20代から30代の女性のうち64%が公共交通機関上で痴漢に遭ったという調査結果が出てのち、地方政府は女性専用車両の導入を余儀なくされた。多くの回答者が、ここ12ヶ月の間に数回は痴漢の被害に遭ったと答えた。
(省略)
日本は1985年に「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」(CEDAW)を批准し、最近では2003年CEDAW委員会による調査報告が出されており、これはCEDAWに対する日本の遵守の度合いを評価している。この報告では、日本政府は「夫あるいはパートナーからの暴力、性犯罪、売買春、セクシュアル・ハラスメント、またストーキング行為は、女性の人権に対する深刻な侵害である」との認識を示してはいるのだが、日本の法律がストーキングを「その人物に対する愛情あるいはその他の好意的感情を満たすための」あるいは「それらの感情が満たされないがゆえの怨恨による」行為として説明していることについて、CEDAW委員会は懸念を表明している。
(省略)
日本は、CEDAW第五条(a)「両性のいずれかの劣等性若しくは優越性の観念又は男女の定型化された役割に基づく偏見及び慣習その他あらゆる慣行の撤廃を実現するため、男女の社会的及び文化的な行動様式を修正すること」に従う義務を有する。加えて、日本国憲法第十四条では法の下の平等を保障し、「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において」差別があってはならないと述べている。

Equality Nowのエロゲに対する声明を訳してみた。(更新あり) - yuubokuの日記 - 断片部

と、「痴漢」という性犯罪が
問題提起されているにもかかわらず

推奨される行動

イリュージョン・ソフトウェアに対し、「レイプレイ」を含む、レイプやストーキングなどの形態の性的暴力を含んだり、女性を貶めるようなすべてのゲームの販売を即刻中止するよう要求する書面を出してください。当該の会社には、よき商行為として、彼らの営為が社会また公共の利益に対して与えうるあらゆる負の影響について考慮する責任があるということを示してください。同様の書面をAmazon Japanにも出してください。以下に示す日本政府機関にも、彼らがCEDAWに対する日本の義務および日本国憲法に従い、女性に対する差別の撤廃、特に「レイプレイ」のような、女性や少女に対する性暴力を正当化し、増長するようなコンピューター・ゲームの販売を禁止するよう要請してください。

Equality Nowのエロゲに対する声明を訳してみた。(更新あり) - yuubokuの日記 - 断片部

解決策として
唯一提示されているのが
「ゲームに対する規制」です。


差別に対する
反差別団体のアクションとして。
そしてそれを受けた
国家の対策チームのとるべき
リアクションとして。


エロゲ規制とは
本当に優先すべき事なのか?と
私は思います。


どうでしょうか。

日本は性犯罪率が低いから文句言うな

で、イクオリティ・ナウ(以下、EN)や
自民党の声明に対する反対の声として
多く見受けられるのが


「日本は性犯罪率が低いからいいだろ」
「エロゲが無くなったら性犯罪が増えるぞ」


というものです。
以前に書いたものの補記になりますが
こういう言動って
確かに「女性」に対する
脅迫にはなると思います。


でも、規制派の人たちに
対してはどうでしょうか。
先ほど↑の方で

女性差別撤廃のために
エロゲ規制が行われ、
言論統制に移行しようとしている

のではなく

言論統制を敷くために
女性差別撤廃が使われて、
エロゲ規制が行われようとしている

と書きましたが。


自民党やマスコミにとって、
女性差別
実際に起きている痴漢問題なんて
どうでもいいんです。


だから「性犯罪が増えるぞ」系の脅迫は
彼らの規制推進の
ダメージになるどころか
むしろ逆効果であり
各所で指摘されているとおり
「エロゲユーザー男性=性犯罪者予備軍」
というイメージを
植え付けるだけだと思います。


少なくとも
エロゲ擁護派=性差別者の
イメージを浮かべた人は
男性側にも少なくないのでは
ないでしょうか。

規制の下敷きになっているもの

今回も含めて
エロ規制騒動を支えているのは
女性差別ではありません。


ザコンな人達のだいすきな
処女信仰も含めた、
純潔教育思想」が
規制の下敷きになっています。


「子どもに性の知識を教える必要はない、
成長するに従って"自然"に覚えていくのだから」


こういった思想を持つ人にとって、
"自然"(笑)な性育成を妨げる
ファンタジーっていうのは
実際の女性が映らない
フィクションだからこそ
ものすごく悪質な"教材"に
見えてるんじゃないかなと
私は思っています。


ですから「表現の自由」を楯に
規制に反対したい人たちの
戦う相手は
少なくとも「怖がる人」ではなく、
「今の性教育」や
「痴漢や性暴力を容認する社会構造」
なのではないでしょうか。


そこまでやる気はないにしても
規制への不満を
「怖がる人」に向けて
八つ当たりするのは
止めていただきたいです。
どうかお願いします。


エロゲの女の子はフィクションですが
「性犯罪が増えるぞ」という
脅迫を向けられているのは人間です。