男でも女でも安心してエロゲを楽しめる社会を目指してほしい

昨日のエントリ
書いてる時に、
コピーした
成人向けPCゲーム
(以下エロゲ)を
1タイトル数百円で
売っていた高校生が
vipperから突撃されて
写真や個人情報を
公開されるという
事件がありました。


私刑って怖いですね。
個人情報って
絶対晒しちゃダメなんだなと
改めて思いました。


「未成年の健全な育成を阻む
このようなわいせつ物や
インターネットは
社会から排除すべきである」
という規制の後押しに
ならないといいですね^^


社会の定めたルールの中で
裁かれるべきだと思う
夜神パパ派の私は
一対多数の「私刑」に
疑問を感じました。


「みんながやってるからいいんだ」
という感覚は、
この高校生にも
鬼の首を取ったかのように
騒ぐVIPPERたちにも
共通するのでは
ないかと思います。


もちろん高校生や
vipperの人ひとりひとりには
自分のしたことの責任を
取って欲しいと思いますし、
身元がばれなければ
いいという価値観が
広まって欲しくもないな
とも思います。

エロゲ規制に対して何ができますか

閑話休題


公権力による
エロゲ規制の圧力に
対抗するために
取れる行動は
みっつあると思います。

1. 規制を受け入れる

そのままですね。


エロゲの表現は
差別的だから
存在させてはいけないんだ!
という主張を
そのまま受け入れて 自粛する。


今回EOCS(コンピュータソフトウェア倫理機構)が採択した
自主規制のように、
隠れてこっそりやる
というのも
一つの手法なのだと思います。

2.規制の内容に対してだけ文句を言う

昨日批判した行動です。
問題の本質を無視して
叩きやすい部分に対して
八つ当たりをする。


たしかに憂さは
晴れると思いますが、
規制圧力自体の「正当性」が
揺らぐことは
ないと思います。

3. 現実に行われている差別を追求する

昨日提示したとおり、
イクオリティ・ナウ
自民党チームの
声明文では、
実際の女性差別
問題にされながらも
取り組む対象として
明示されていたのは
「フィクション創作物の規制」
でした。


↑の問題点に関しては
「実在する個人に対する差別行為ではないから、女から文句を言われる筋合いはない」
と言う事ができると思います。


ですが逆に、
「現実の差別を問題にし、解決するために行動すべきだ」
と指摘することも
できるのではないでしょうか。

性暴力被害者でも安心してエロゲを楽しめる社会を目指してほしい

例えば今回のENの声明では、
痴漢や中絶(望まない妊娠)といったものが
問題提起されていました。


痴漢ならば満員電車の解消
(タイムシフト制の促進・
都市集中型生活圏の見直し)や
望まない妊娠であれば
きちんと避妊の方法を
教える性教育
推進させること。


また、性被害者に対する
支援の強化などを
逆に政府側に要求する事も
出来るのではないでしょうか。


今はせっかく多くの人に
ネット環境があるのですから
性に関する悩みなどを
フリメや非通知・skypeなんかで
男女年齢問わず気軽に相談できて
医療機関や行政サービスと
ちゃんと連携してくれる
サービスが
出来て欲しいと思っています。
(絵空事だし
実現してもすぐ
天下り先になりそうだけどね!)


たぶん差別も性犯罪も
社会から無くなることは
ないと思います。


ですが、
たとえ起こったとしても
被害にあった人が
安心して「差別的な表現」のエロゲを遊べる。
楽しんで「差別的な表現」のエロゲを作れる。


そんな社会を
目指して欲しいなと
今「エロゲ」や「表現の自由」を
一生懸命擁護している人達や
一生懸命批判している人達に
お願いしたいです。


性犯罪の被害者は
女性だけではないのですし。