少女漫画ってどうして長身女ばっかりコンプレックスにして叩くの?

MSN相談箱 長身男=背が高い 長身女=デカイ 日本特有

少女漫画を昔読んでたものですが、(最近はあまり読まない)
読まなくなった理由は、あまりにも長身女ばかりが、周りに悪く言われるコンプレックスものが多いからです。


なにも、小柄な女性より優れてるとかそう思ってるわけではないですが、決して!←(これは忘れないでください。)


長身コンプレックスはわかりますが、何も女性の容姿のコンプレックスって長身だけでないでしょ。
太ってるのとかブサイクとか他にもあると思います。


あまりにも、背の高い女ばかりが周りに悪く書かれてるのが多くて、最初のうちは共感とかもしてたが、あまりにもそんな内容ばかりだと、「もっといいこともあるだろ」「私の周りはここまで酷くないぞ」とかも思うことも多いです。
本当に長身女性を思って書いてるんでしょうか?あまりにも傷つく内容なのが多いので最近は違うように思えてきました。

(つДT)
そんなに高身長が叩かれる作品って多いかなーと思いつつ
高身長と聞いて思い出すのがラブ☆コン

ラブ・コン 16 (マーガレットコミックス)

ラブ・コン 16 (マーガレットコミックス)

主人公のリサ(170cmオーバー)が、友達から親から先生から好きな相手から、果てや自分自身からも「デカい」と言われつづける物語です。たしか。

ラブ☆コンの作者は高身長女性への批判を書きたかったのか

↑なあらすじだけを書くと「なにそれひどい!」なストーリーですが
結局この作品では主人公のリサは片想いの相手とちゃんと結ばれるわ
高身長を生かして読モを経験したりするわと、なかなか充実した日々を送っています。


友達や親の言う「デカい」も、決して敵意のある罵倒ではなく
お笑いでいう「アホ」のような、冗談交じりの親しみの表れだったり。
(これはこれで問題ではあるのですけれど、とりあえず後回しで)


片想いの相手が言いはなつ「女にはありえへんほどデカい」だけは本気度が高いのですが
これだって、後に彼もリサに惹かれていく過程でツンデレ化していくわけで。


セリフだけを抜き出してしまうとただの「高身長女性への罵倒」になってしまうラブ☆コンですが、
ストーリーを追っていくと、実は高身長女性を批判しているわけではないことがわかります。


では、作者はラブ☆コンで何が書きたかったのでしょうか。

作者が描いたのは、「かわいい」へのアンチテーゼ

ラブ☆コンには、ものすごく「かわいい」女の子が登場します。
おとぎ話や少年漫画のヒロインに出てくるような、背が低くて女らしい(笑)女の子が。


対して、主人公のリサはかわいくないキャラクターとして描かれています。
背は高いし、性格も女らしいわけじゃない。というかむしろ男らしい。
そんなリサは「かわいい」女の子と自分を比べて落ち込んだり落ち込んだり、落ち込んだりします。


では作品世界でリサは負け組なのか?というと、そうではありません。
身長が高いことでいじめられたりしませんし、友達にも恵まれています。
リサのすきな人だって可愛い女の子じゃない、リサ自身のことをすきになります。


もし作者が悪意を持ってリサのコンプレックスを描いていたなら、リサの境遇はもっとひどいことになっていたでしょう。


むしろ、自分ではかわいくないと思っているコンプレックスがあっても、
他の人はそのコンプレックスを抱えているあなたごとちゃんと受け入れてくれるよ、
ということを作者は言いたかったのではないかと思うのです。


また、この作品には男の身体で生まれてきた性同一性障害の後輩女子(小さくてかわいい)も登場しますが
彼女も、一部の悪意ある人からの陰口などを受け流しつつ、ちゃんと恋を実らせます。
人から否定されても、強かに自分を肯定する姿は
読んでいてとても勇気付けられると思います。


色んな人の悩みやコンプレックスを決して切り捨てずに正面から描くラブ☆コン
どんな人かは知りませんが、きっと作者も何かのコンプレックスを持っている(いた?)人なんだと思います。
コンプレックスがあるとどうしても他者への批判に走りがちなのに
逆にそんな視線をも客観視してしまうフィジカルがとてもかっこいいなと思ったり。


コンプレックスがありながらも、
各々のキャラクターが前向きにがんばっているラブ☆コンを読んでいると
「かわいくないことで、そんなに落ち込まなくても大丈夫だよ!
 そんなことより幸せになろうぜ!」
という作者のエールが聴こえてきますよ。(ただの妄想かもしれませんが)
ちょっと自虐的な気分になったときにオススメな作品です。


っていう回答を誰かわかりやすく訳して書いてあげてください。
(ふゆいちごはアカウント持っていないので)
よろしくおねがいしますー

少年漫画では存在すら無視される高身長女性

少年漫画だと、描き手は男性で、長身女性嫌いな人はそういう人を書かない、長身女性は存在しないってのが多いみたいですね。ブスやデブはヒロインの引き立て役として書くこともあるが、長身女性嫌いは引き立て役にも登場させないと・・

たしかに少年漫画(特に男性作家の作品)で高身長女性というのは珍しいです。
もちろん登場する作品もありますが、だいたいが「自立している女性の象徴」として描かれていて、
悩みを感じさせないなど人間味・リアリティのない人物になっていますよね(このあたりは少女漫画における男性キャラや、やおいにおける攻キャラに通じるかもしれませんが)。


罵倒されたりすることも当事者にとっては屈辱的でしょうが、
こうやって「存在しない」ことにされていることこそが、本当の差別なのかもしれませんね。